『鋼の錬金術師』3話「おかあさん……」

仏像評価 8.5
エドとアルの幼い頃の思い出の話。ずっと家に帰らず行方不明の父。それでもエドとアルは母や幼なじみのウィンリィと幸せな日々を送っていました。時折、帰ってこない父のことを思ってか、悲しそうな顔を見せる母。そんな時はエドとアルが父の書斎で独学で身につけた錬金術を見せてあげると、母は微笑むのでした。
ある日、軍医として戦場に出ていたウィンリィの両親が戦死したことが伝えられます。戦争には国家錬金術師も多数参加していた模様。
そしてエルリック兄弟の母が病に倒れる日。最期まで父を呼び続ける母。兄弟は手を尽くして父を呼ぼうとしますが、結局、父は帰ってきませんでした。母の最期の言葉で、兄弟が錬金術を見せると母が喜ぶのは、父を思い出していたからだったのだと兄弟は気づきます。エドは父を憎んでいるんだろうな……。もしも父との対決、なんてことになったら、それを止められるのはアルだけなのでは。
父の残した文献から人体練成を知り、錬金術で母をよみがえらせることを決意するエドエルリック兄弟は錬金術の師匠のもとで本格的に錬金術を学びます。
そして1話の冒頭のシーンにつながるわけです。母を錬金術でつくろうとするエルリック兄弟。確かに人体の材料は用意できたのですが、母の魂の材料がないと指摘するアル。錬金術には「等価交換の法則」があります。何かを得るためには何かを代価にしなければなりません。エドはそれを血の一滴で済ませようとしてしまいます。そして……。
1話の時よりも具体的に状況が描かれていました。全身が消えていくアル、左足が消えていくエドエドが右腕をも失ったのは、肉体を失ったアルの魂を鎧に定着させるための代価にしたからだったのですね。
私はてっきりエドの鋼の手足はアルと同じような理由でできたのだと思っていたのですが、違いました。ウィンリィとその祖母ピナコのつくった機械鎧オートメイル)です。機械鎧はただの義手義足ではなく、神経を接続して本物の手足同様に扱えるようにするものです。テクノライズみたい(笑)。それもドクが目指したタイプのテクノライズですね。クラースサイドがやろうとしたテクノライズだとアルみたいになっちゃう(笑)。心身問題とか考えそうですが放置。
でもそうなると、なんでコーネロ教主はエルリック兄弟が人体練成の禁忌を犯したことに気がついたのでしょう? アルではなくて、エドの身体をみて、禁忌を犯したな! って言っていた気がするのですが。記憶曖昧だし些細な問題。ということで放置。
母の代価なんてないのだ、と気づくエドエルリック兄弟はお互いの身体をもとに戻す技術をえるために国家錬金術師になることを決意します。もちろん、例え肉体の一部ではあっても人体練成は禁忌。
エルリック兄弟の父を捜していて、さらに兄弟の人体練成に興味をもち兄弟に接触してきた国家錬金術師ロイ・マスタング中佐(後で大佐になるようです)をセントラルに訪ねる旅に兄弟は出ます。