滝本竜彦『超人計画』角川書店

仏像評価 9
「“ひきこもり世代トップランナー”が放つ新世代ハイブリッドエッセイ」(帯より)。「超人」っていうのは、『キン肉マン』とか戦隊モノとかに出てくる「超人」ではなくて、ニーチェの「超人」です。これは滝本氏が超人になるために脳内彼女レイと共に闘った、そして今も闘っている、人間彼女獲得闘争の記録です。ルサンチマン警報が鳴り響きます。
とても面白く、また、共感できてしまった(笑)。自分にも思い当たる節のあることが多々。どれがそうなのか、とは言えないけど。読むたびに笑いがこらえきれなかったので、電車内で読む本を『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に変えたほどです。アニメとか好きな同士諸君、他人との会話が弾まない同士諸君、つまり私と似たような人にはぜひお薦めしたい一冊です。笑えるのと同時に、とても痛いのですけどね。アイタタターと思うこと多数。
人間彼女を獲得しようってのは「超人」計画としてどうなのよ? って話は他所に譲る。とか言って逃げておきます。
「レイちゃんの知恵袋」では知恵その二「頭がハゲたとき」は将来の参考にしよう。
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』1500円、『NHKにようこそ!』1700円に比べて本書は1300円。これまで高かった分は安倍吉俊分ですか(笑)?