黒乃奈々絵『PEACE MAKER 鐵 2』BLADE COMICS(マッグガーデン)

仏像評価 8
伊東甲子太郎新撰組入隊。いろんな意味であやしい動きを繰り広げます。
第6話「難」は土方が壊れちゃった話。土方ギャグモード。
でもこれ以降はシリアスなお話。
土方と対立しがちな山南。芹沢鴨暗殺の時の思い出がよみがえる。その時も、「鬼」の土方と「仏」の山南は意見が対立したのでした。厳しい軍中法度の作成と屯所の西本願寺への移転の発表によりさらに土方と山南の溝は深まります。
土方は正論だけど、山南はもっと正論だという沖田。
鈴の陰謀により近藤と土方が山南を始末しようとしていると思い込んだ山南は行方をくらまします。有名な沖田と黒猫の話にしてもそうですが、『PEACE MAKER』では「結果」は同じだけど、その過程に鈴やらなにやらの陰謀が絡んでくるようです。これはこれで面白い。どうせならこういう方向性でどんどん正史しか知らない私を驚かせてほしいものです。
山南は実は風魔のくのいちだった明里とどこか遠くへ逃げようとするのですが、またしても鈴の陰謀で、山南と明里は合流できません。
追いついた沖田に山南は抵抗せず、一緒に新撰組に帰ります。生き残るすべはまだあったのだろうけど、山南は敢えて死を選びます。かつて「俺の”正論の縄”を握っていてくれ」と山南に頼んだ土方に、山南は「後悔してくれ」と言い残して、沖田の手により介錯されます。
悲しい話ですねー。鈴の最悪っぷりがきっと今後ますます見られるんでしょうね。あ、作品としては誉めているんですよ。