森博嗣『まどろみ消去 MISSING UNDER THE MISTLETOE』講談社文庫(講談社)

仏像評価 8.5
ミステリィな感じの11の短編集。毎回殺人事件が起きるわけじゃない。
「何をするためにきたのか」が一番気に入りました。坊主たちが魔物と戦う。
「キシマ先生の静かな生活」が次点。年取るといろいろあるね。
場面では、「誰もいなくなった」の次のところが好き。

近づいて、フカシとヨーコが手を振ると、西之園萌絵は、両手を顔の横で広げてみせた。人類は十進法を採用しました、というジェスチャではない。