『Avenger』最終話「OUTER」

仏像評価 8.5
評判通り、確かによくわからない最終話でした。
文学的に読み解くみたいな、そういう観方に慣れていないと、とても説明不足感を味わいます。私はどちらかといえばアニメを「なんとなく」観ている派なので、ちょっと取り残された感じでした。それでも最終話の解釈は自分なりに可能。
以下、適当に私の解釈をまじえて書いてみましょう。面倒なので断定調。書いていて解決しなければならない矛盾点など幾つか思いつきましたが、放置。あんまりツッコミは勘弁(笑)。
ネイは火星に適応した新しい人類の最初の一人。ネイの「病」は、ネイの性が決定される時の身体の変化による。性別未分化な身体がある時、どれかの性の身体になる。そんな生物、実際いた気がする。
火星の大洪水とドーム都市の崩壊。雲の発生。テラフォーミング(火星地球化)の最終段階。火星の民はこれからやってくる月の民のための土となる。オリジナルダズンも火星人類も捨て駒だった。月の上層部しか知らない計画で、かつて火星へ向かった月の民もヴォルクたちオリジナルダズンもこの計画を知らなかった。ヴォルクはある程度わかっていたが大洪水にいとも簡単に飲まれてしまうドーム都市しか用意していなかったあたりから、ヴォルクにも計画の全てはわかっていなかったと思われる。
復讐を果たしたレイラは、火星の母となったネイを置いて、一人、どこかへ。
こだわりのない私なんぞは、この程度で「ふーん」と視聴終了なんですが、色々考えている方々がいらっしゃるので後で紹介したいです。
(追記)ヴォルクの思惑とか、レイラの復讐とか、誰かの無念とか、そういうごちゃごちゃしたものはあの大洪水が流していってしまったんです。