新井輝『ROOM NO.1301 おとなりさんはアーティスティック!?』富士見ミステリー文庫(富士見書房)

仏像評価 9.5
面白かったです。でもその面白さはケーキばかり飽きるほど食べた後に食べる納豆ご飯のおいしさのようなものかもしれません*1。(私にとっての)恋愛モノは、恋愛でももっと直接的に性的なものでもいいですが、そういうものを主題に置いた作品は今も昔も私の通る道にはあまりなかったりするので、新鮮で面白かったのです。だからといって評価を9.5から下げようということはなくて、たとえたまたまでもケーキばかり食べた後の納豆ご飯はそうでない時の納豆ご飯よりおいしいし、たまたまそうだったがゆえにこれからもそのおいしさを思い出すのでしょう。冒頭から脱線気味。
高校生で、公園で告白されて、マンションの13階の鍵を拾ってそこで2人の人と出会って、実の姉といろいろしちゃって、マンションの人ともいろいろしちゃって、でも告白してきた人の手を握ることすらできなくて、自転車に乗ってビデオ屋さんに行く。そんな話。めんどいからかなりはしょった。
唐突だけどうまい終わらせ方をするなーと思ったんだけど、帯とあとがきみたらシリーズものらしいですね? 嬉しいのと残念なのと半々。ああいう終わり方アリだと思ったんだけど。妄想楽しそうで。
出てくる娘さんたちの中では、大海千夜子みたいなのが無難でいいです。
でも一番強く思ったのは、女の子云々ではなく私も広いマンション欲しいということだ。

*1:この微妙な例えはわかる人にだけわかればいいです(笑)。