中野独人『電車男』新潮社、2004年

仏像評価 9
電車男
電車男」がWeb上で話題になっている最中、しばらくは「狼男」とか「蜘蛛男」とかそういう怪人の類だろうか、電車と一緒に物質転送機に入ったら電車と一体化してしまった悲しい超人のことだろうか等、悶々と想像力を膨らませており全く意味がわからなかった。「電車男」が恋愛モノらしいと知ったのは、この本が出てしばらくしてのことだった。
流行に乗り遅れると、もうこんな流行に乗ってなんかやるか!である。それに私は2chの話題・用語には疎いしそもそも2chが嫌いであったのだが、最近は『ローゼンメイデン』関連スレに引きこもっていた年末年始のこともあり、また職場でうっかり「電車男」に関する調査をすることになってしまったので*1、まあ読んでみるかということに相成ったわけだ。
まとめサイトそのまんまじゃないか、とか、真偽論争とかはまたの機会にして、とりあえずひとつの物語を読み終えての感想を述べておく。
感動は、した。3連休の最後の夜を一人で過ごす時間としてはなかなか良質の時間であった。
しかしあとから、これはまずいと思った。陰謀だ。電車男実在云々の話ではない。「我々」と「連中」の闘争の話である。
本の帯に「読む人全てを熱い共感の渦に巻き込む、リアル・ラブ・ストーリー!!」と書いてあるが、この帯の文面を書いた人と私の「共感」はかなり違うだろう。私としては「読む人全てを阿鼻叫喚の渦に巻き込む、リアル・デブ・ストーカー!!」くらいが良かった。
さて、今日はこの辺で。気が向いたら色々まとめます。

*1:どういう業務ですか、という質問はスルーの方向で。