『ローゼンメイデン・トロイメント』最終話(12話)「少女」
仏像評価 9
- 悪くはなかったと思う。個人的には好きな展開。
- ただ時間が足りなかったね。同じ物語を描いていくにしてももう少し余裕があれば……。飛躍しすぎてついて行けない人が結構出たんじゃないだろうか。裏切られたと感じた人もいるかもしれない。
- 怒った真紅は最強。水銀燈を軽くねじ伏せる。
- 真紅を求めさまよう薔薇水晶。ジュンにキレてみせる。こんなに感情をあらわにしたのは初めてではないか。
- 水銀燈はめぐの力を使ってしまうことを恐れて本気を出せない。一方的に真紅にやられ続ける水銀燈。そして……。
- 薔薇水晶による不意打ち。水晶の群が水銀燈の背中に叩きつけられる。真紅の目の前で崩れ落ちる水銀燈。最後は「ごめんね、めぐ」と。水銀燈のローザミスティカは真紅へ、蒼星石のローザミスティカは翠星石にひかれて薔薇水晶へ。残ったのは真紅と薔薇水晶のみ。
- ローザミスティカを手に入れると元の持ち主の能力を使うことができる。真紅は雛苺の蔦と水銀燈の龍、薔薇水晶は金糸雀のバイオリンと翠星石の如雨露と蒼星石の鋏を繰り出して、2人は激突する。この戦闘シーンはかっこよかった。
- 勝負は真紅の勝利に終わるかと思われたが、とどめの一撃を繰り出そうとする真紅にジュンが待ったをかける。真紅が「この子は、みんなを……」と言うが、ジュンは「だからといってそんなことをするな」と言い、真紅は振り上げた拳を下ろす。
- さあ帰ろうという感じのその刹那、真紅の胸を貫いたものがあった。それは、薔薇水晶のもつ水晶だった。真紅、敗北。
- 全てのローザミスティカを手に入れた薔薇水晶。槐に認められて初めてとてもかわいい顔をした。槐のことを信頼しきっている。まさに「お父さま」とその娘だ。
- 誰も超えることのできなかった師・ローゼンを超えたと槐。そう、槐はローゼンではなかった。姿かたちだけローゼンに似せて真紅たちを騙していたのか。
- しかしローザミスティカ6個の負荷に耐えられなくなったのか薔薇水晶の身体がまさに薔薇薔薇に。薔薇水晶の槐への一途な思いが悲しい。ちょっとこの子を幸せにしてあげたくなってきた……。私、薔薇薔薇を犯し隊の副長だけれども。薔薇水晶の残骸を抱いて槐は光の彼方に消え去った……。
- みんなラプラスの掌の上で踊らされていたのか……? なにこの兎。でも嫌いじゃないぜ。
- 動くものはジュンただ一人の世界で、ジュンは天に向かって叫ぶ。ローゼンはこんなことがしたかったのかと。何かこのシチュエーションにピンときたのだけど、感想巡りをしていてわかった。遠藤周作の『沈黙』だ! でもローゼンは沈黙を破った。コツンコツンと足音。ローザミスティカと共にローゼンが……。光に包まれていく世界。
- 夢なのか、現実なのか。ローゼンに会う真紅。金糸雀、水銀燈、翠星石もいる。真紅とジュンは聞いた。アリスゲームだけがアリスを目指す道ではないと……。
- 薔薇水晶に倒されたドールはローゼンの力で復活した。だがアリスゲームで倒れた雛苺と蒼星石は止まったままだ。真紅はこの2人を背負っていく覚悟だ。真紅が解決しなければならない。
- なんか真・薔薇水晶がいる。原作とアニメで薔薇水晶の姿が違うのはこういうことだったのかー!
- 第3期やるならやるでいいんじゃないかな。というか歓迎。